AIサイネージ 展示会用デモ
AI LinKa のサイネージ版デモを作成するプロジェクト。
これまでは導入先ごとの要件に合わせてサイネージ化をしていましたが、導入までそれなりの開発期間を要していました。
より多くのGMOや施設受付などに素早く導入できるようにすることが課題でした。
GMOや量販店と取引されている企業様と協力して、まず展示会に向けてデモを制作し、市場のニーズを調査することになりました。
コンテンツは2つに絞る
およそ2ヶ月というタイトなスケジュールだった為、導入後のイメージが伝わりやすいフロアマップとアプリ会員への案内の2つにコンテンツを絞りました。 今回は、いかに導入した様子を想像してもらえるかがとても重要でした。 たくさんの機能があっても、自分の施設に導入できそうかどうか判断できなければ、ニーズを探ることは難しいからです。

また単純な機能のみにしたことで、アイデアを膨らませる余白や現状の課題の話がしやすい状態を目指しました。
その甲斐あってか、展示会では来場された方々から様々なご意見をいただきました。
カメラワークで人目を惹く演出
展示会会場では、多くの人が行き交う中で認識してもらう必要があります。 ただ置いてあるだけの存在にならないよう、3D空間でカメラワークを用いた動きのある演出を取り入れました。
実際のGMO店舗においても、通りすがりに「操作できるもの」であることや、「何ができそうか」が伝わることは重要です。単なる看板にならないことを意識しました。

まずLinKaの特徴である「実際に接客されているような体験」を活かすため、案内をうける客の一人称視点でカメラを移動させるシームレスな遷移を採用しました。
また操作されていない間の待機演出では、画面全体に動きを持たせ、通行人の視線を引くことを狙いました。
特にダイナミックに動かしながらも間伸びせず軽快さのあるアニメーションにはこだわりました。
また導入先ごとにカスタマイズする上で、現実的な構造についても検討しました。

白基調のクセの少ないUIと操作しやすい配置
市場調査を目的としたデモであるため、個性の強いデザインは避けました。 特徴が強すぎると、見た目だけで「自分の施設には合わない」と判断されてしまう可能性があるためです。 またキャラクターが存在する空間を背景に用いることから、コントラストを確保しやすい白地に黒文字のUIを採用しました。
UIの配置では、実機で操作しやすい範囲を検証し、最適なレイアウトを模索しました。

次に繋げる最初のステップ
今回のデモは、完成形を示すことよりも、利用される場面や可能性を共有するための入り口として位置づけました。 機能や表現をあえて絞ることで、来場者との対話が生まれ、それぞれの現場に引き寄せた意見や気づきを得ることができました。
展示会で交わされた声は、まだ形になっていない課題や期待を含んでいます。 それらが少しずつ、次の開発や展開へとつながっていく──本プロジェクトは、そのきっかけとなる取り組みでした。